劇団俳優座創立80周年記念公演

~伝統と革新の共生~

劇団俳優座は、1944年2月10日、青山杉作、千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎、東山千栄子、岸輝子ら10名の同人をもって設立されました。戦後の文化的混乱期にいち早く演劇復興の旗頭として活動を開始し、以来、常に高い理想をかかげ演劇の正道を目指して広範囲にわたる仕事を続けてきました。
来たる2024年2月10日、劇団俳優座は創立80周年を迎えます。80周年の前後3年間(2023年4月~2026年3月)を創立記念事業として~伝統と革新の共生~を基本理念に15公演19作品の新作をお届けし、これまでの作品の再演で全国巡演いたします。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。


<2023年-2025年 ラインナップ>

■ 2023年度 ~他者とつながれるか 私たちの現在地を知る~
■ 2024年度 ~先人たちとつながり 今を考える~
■ 2025年度 ~未来へつなげる 人間の可能性を考える~


2023年度 ~他者とつながれるか 私たちの現在地を知る~

6月『この夜は終わらぬ。』
  新作書き下ろし
〝老若男女の様々な国の人が学ぶ夜間中学、現代の日本社会を見つめる″
   2023年6月2日~16日
   @俳優座スタジオ
  作・演出:伊藤毅(やしゃご)
  出演:中寛三 松本潤子 渡辺聡 佐藤あかり
     齋藤隆介 千賀功嗣 福原まゆみ 佐藤礼菜
     滝佑里 辻井亮人 山田定世 椎名慧都
     釜木美緒 小島颯太 山田貢央

 

7月 特別公演 戦争とは…Vol.29『ボタン穴から見た戦争』
  ノーベル文学賞作家作品
〝戦争は昔話ではない
    今も日々を平穏に暮らせない心に傷を負った子どもたちがいる″
   2023年7月11日~17日
   @俳優座スタジオ
  原作 :スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
  翻訳 :三浦みどり
  構成・演出:菅田華絵
  音楽:石塚まみ
  出演:岩崎加根子 中村たつ 阿部百合子 遠藤剛
     檜よしえ 青山眉子 片山万由美 松本潤子
     平田朝音 山﨑夏江 藤田一真 小泉将臣 
     椎名慧都 髙宮千尋

 

9月『ラフタリーの丘で』
  本邦初演 アイルランド演劇
〝閉塞した暴力的な家庭と社会、それでも自らの居場所を渇望する″
   2023年8月29日~9月10日
   @俳優座スタジオ
  作:マリーナ・カー
  翻訳・ドラマトゥルク:坂内太(早稲田大学)
  演出:髙岸未朝
  出演:荘司肇 松本潤子 加藤佳男 齋藤隆介
     荒木真有美 髙宮千尋 山田貢央

 

12月『閻魔の王宮』
  英国発、本邦初演
〝中国で起きた「売血ビジネス」事件、人間の幸せとは何かを問う″
   2023年12月20日~27日
   @俳優座劇場
  作:フランシス・ヤーチュー・カウィグ
  翻訳:小田島恒志
  ドラマトゥルク:飯塚容(中央大学)
  演出:眞鍋卓嗣
  出演:河内浩 塩山誠司 清水直子 安藤みどり 志村史人
     千賀功嗣 八柳豪 野々山貴之 滝佑里 松本征樹

 

2024年2月 LABO公演Vol.40『スターリン』
  本邦初演 ドイツ演劇
〝新進気鋭の演出家3名による同一戯曲一挙上演
    権力を掌握した独裁者が最後に見た夢は″
   2024年2月9日~16日
   @俳優座スタジオ
  脚本:ガストン・サルヴァトーレ
  翻訳・ドラマトゥルク:酒寄進一(和光大学)
  ◆  演出:落合真奈美
    出演:巻島康一 島英臣
       山本順子 馬場太史 山田貢央 釜木美緒 長井優希

  ☆  演出:村雲龍一
    出演:斉藤淳 小田伸泰
       丸本琢郎 井口敬太 あり紗 他

  ★ 演出:中村圭吾
    出演:川口敦子 森 一
       小島颯太
    ※中野誠也から森一に変更となりました。

 

地方巡演『反応工程』
  全国演鑑連(九演連)

地方巡演『雉はじめて鳴く』
  全国演鑑連(中国地区演鑑連・首都圏演鑑連・神奈川演鑑連・関越演鑑連)

※情報は一部変更となる可能性がございます。


■ 2024年度 ~先人たちとつながり 今を考える~

6月『野がも』
〝新劇の始まりともいえるイプセン作品、現代を照射する視点で描く″
   2024年6月7日~21日
   @俳優座スタジオ
  作:ヘンリック・イプセン
  翻訳:毛利三彌
  演出:眞鍋卓嗣
    出演:加藤佳男 塩山誠司 清水直子 安藤みどり
       志村史人 斉藤淳 八柳豪 野々山貴之
       辻井亮人 山田定世 釜木美緒 田村理子
       井口敬太

 

7月 特別公演 戦争とは…Vol.30『被爆樹巡礼』『犬やねこが消えた』
〝もっとも弱いものたちが見つめた戦争の真実″
   2024年7月15日~21日
   @俳優座スタジオ
  作・写真:杉原梨江子(『被爆樹巡礼』)
  作:井上こみち(『犬やねこが消えた』)
  絵:ミヤハラヨウコ(『犬やねこが消えた』)
  脚本:原田一樹(劇団キンダースペース)
  演出:菅田華絵
  出演:岩崎加根子 中村たつ 阿部百合子 遠藤剛
     青山眉子 松本潤子 天野眞由美 平田朝音
     安藤みどり 藤田一真 小泉将臣 増田あかね
     椎名慧都 髙宮千尋

 

9月『セチュアンの善人』
〝劇団俳優座80周年・俳優座劇場70周年・桐朋学園芸術短期大学60周年、伝統と革新の共生″
   2024年9月20日~28日
   @俳優座劇場
  作:ベルトルト・ブレヒト
  脚色・演出:田中壮太郎
  翻訳:市川明(大阪大学)
  ドラマトゥルク:新野守広
  出演:遠藤剛 青山眉子 片山万由美 中寛三
     伊東達広 松本潤子 加藤佳男 山本順子
     坪井木の実 千賀功嗣 八柳豪
     加藤頼 小林亜美 小泉将臣 森山智寛
     辻井亮人 椎名慧都 小島颯太
     桐朋学園芸術短期大学の学生たち
    ※荘司肇から片山万由美に変更となりました。
  共同制作:桐朋学園芸術短期大学
  共催:俳優座劇場

 

11月『慟哭のリア』
〝明治末期の炭鉱を舞台に日本の闇を炙り出す誰も見たことのない「リア王」″
   2024年11月1日~9日
   @俳優座劇場
  脚本:ウィリアム・シェイクスピア
  翻訳:松岡和子
  翻案・演出:東憲司(劇団桟敷童子)
  出演:岩崎加根子 阿部百合子
     片山万由美 川口啓史 森一 渡辺聡
     瑞木和加子 斉藤淳 荒木真有美 小田伸泰
     野々山貴之 田中孝宗 山田定世 増田あかね
     松本征樹 稀乃 山田貢央 関山杏理
     丸本琢郎 近藤万里愛
  共催:俳優座劇場

 

2025年2月 LABO公演Vol.41『教育』
〝40年振りの財産演目上演、新進演出家が挑む教育の暴力性″
  作:田中千禾夫
  演出:中村圭吾
   2025年2月7日~15日
   @俳優座スタジオ
  出演:加藤佳男 瑞木和加子 野々山貴之
     椎名慧都 稀乃

 

地方巡演『雉はじめて鳴く』
  全国演鑑連(東北演鑑連)

※情報は一部変更となる可能性がございます。


■ 2025年度 ~未来へつなげる 人間の可能性を考える~

6月 『瀬戸山美咲書き下ろし作品』
  新作書き下ろし
 〝瀬戸山美咲×劇団俳優座 初コラボ、出生前診断を取り上げる″
  作・演出:瀬戸山美咲(ミナモザ)

 

8月 特別公演 戦争とは…Vol.31『ボーイ・オーバーボード ~少年が海に落ちたぞ!~』
  本邦初演オーストラリア演劇
 〝ただひたすら「サッカーがしたい」幼い兄妹の小さな願いは叶うのか″
  作:モリス・グライツマン
  脚色:パトリシア・コーネリアス
  翻訳・ドラマトゥルク:佐和田敬司(早稲田大学)
  構成・演出:菅田華絵
  出演:岩崎加根子 遠藤剛 青山眉子 松本潤子
     天野眞由美 藤田一真 小泉将臣 増田あかね
     椎名慧都 髙宮千尋 他

9月『イバラのしげみ -a thorn bush-(仮)』
  新作書き下ろし
〝桑原裕子×劇団俳優座 初コラボ、DVシェルターを舞台に人間の葛藤を描く″
  作・演出:桑原裕子

 

11月『ふたりの公理(仮)』
  新作書き下ろし
〝160年解けない数学界の難問「リーマン予想」
       解明から未知と向き合う 長田育恵×眞鍋卓嗣 珠玉のタッグ″
  作:長田育恵(てがみ座)
  演出:眞鍋卓嗣

 

2026年2月 LABO公演Vol.42
〝生命の尊厳をテーマに次代を担う演出家2人が描く2作品″
『100歳の少年と12通の手紙』
  脚本:エマニュエル・シュミット
  翻訳:阪田由美子
  演出:落合真奈美
  出演:山本順子 八柳豪 荒木真有美 田村理子 他
『ベイビーティース』
  脚本:リタ・カルニェイ
  翻訳・ドラマトゥルク:佐和田敬司(早稲田大学)
  演出:菅田華絵
  出演:島英臣 脇田康弘 小澤英恵 藤田一真
     髙宮千尋 他

※情報は一部変更となる可能性がございます。