こちらの公演は終了いたしました。ご来場いただき誠にありがとうございます。

劇団俳優座 稽古場公演No.32
「詩人かたぎ」 A Touch of the poet

作:ユージン・オニール
翻訳・演出:下野武彦
2015年7月19日[日]~25[土]
劇団俳優座5階稽古場(六本木)
入場料:2,000円(税込・全席自由)
※定員70名、締切あり。


久しぶりに、劇団員の自主公演、稽古場公演を行うことになりました。どうか、温かくご援助下さい。
この公演は、劇団の大きな稽古場で、小劇場を設営したようなかたちで行われますが、普通の公演と同じように、観劇して頂けます。舞台と客席が近いので、どの席からも、よく見え、よく聞こえます。

①作者について
オニールは、アメリカ現代劇の父であり、ノーベル賞受賞の劇作家です。ピュリッツアー賞も4回受賞し、生涯50篇にも及ぶ戯曲を残しました。初期の作品は、「カーディフ指して東へ」など、海に関連した自然主義的作品で、その後、「皇帝ジョーンズ」、「毛猿」などの、表現派の作品を書きました。さらに、「偉大な神ブラウン」などの仮面劇、「奇妙な幕間狂言」などの傍白とセリフを同等に扱った作品、古典の再構成である、「楡の木陰の欲望」、「喪服の似合うエレクトラ」など、情熱的に演劇の実験を試みました。そして、晩年は、{ああ、荒野!」、「氷人来る」、「夜への長い旅路」、「詩人かたぎ」、「さらに強固なマンション」など、円熟した作品を書いたのです。

②「詩人かたぎ」について
オニールは、晩年、「おのれ自身を持たざる所有者の物語」という、連鎖する作品12本からなる、アメリカの年代史を描こうとしました。それは、ある家族を中心にして展開し、アメリカに存在する物質主義、貪欲性を検証するものでした。そして、世界で最長の劇になるはずでしたが、病気のために筆を置かざるを得なくなり、最初から3番目に当る、「詩人かたぎ」だけを完成して、「さらに強固なマンション」の粗雑な原稿だけを残して、他界したのです。

③あらすじ
時は、1828年7月、ロマン主義時代が終り、アンディ・ジャクソンの民主主義時代が始まろうしていた時、場所は、ボストン近くの村にある、さびれたメロディ旅籠の食堂。この主人、メロディは、アイルランドからの移民ですが、貴族であり、元イギリス軍龍騎兵師団所属少佐だと吹聴し、酒をあおったりして贅沢な貴族の生活を止めようとはしない。そのため、妻と娘は、生活を維持するために、苦労している。/ 妻のノーラは、そういう夫でも、深く愛しているが、娘のセーラは、いち早くアメリカの生活になじみ、父親の生活態度を厳しく批判し、日の当る場所に出世することを夢見ている。そうした時に、ボストンの大金持ちの息子、サイモンと知り合い、結婚することを決心する。父親も、その結婚には賛成なのだが、相手の、ハーホード家からの、屈辱的な拒否に出あい、名誉のための決闘だと、元部下の軍曹、クリガンと共に、ハーホード家に乗り込が、完全に打ちのめされて、帰ってくる・・・・。この苦境に立たされて、メロディは、どのように変容して、生き延びていくでしょうか。

キャスト

※出演者変更のお知らせ※(5/7)
デバラ役の出演者が諸事情により変更となりました。
何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
デバラ役 山本佑梨子 ⇒ 笠井幽夏子