無事、全公演終了いたしました。

1945年4月30日、ソ連軍の猛攻の前に瓦礫の山と化し、断末魔の咆哮をあげるナチス・ドイツ第三帝国の首都ベルリン。───
とあるアパートの3階の部屋。凄まじい爆撃の音がする中、カーテンを閉じた暗い部屋でアンナはひとりベッドでたばこを吸っている。そこへ、隣部屋の女中、グレタがやってくる。彼女はアンナにいろいろな噂話をするが、アンナは迷惑な顔をするだけである。グレタが噂話を続けているとクルーナーが入ってくる。50過ぎのその男は地区の監視役であり、ヒトラー気取りでふたりに接する。クルーナーとグレタが部屋を出て行くと、アンナは再びベッドに横たわる。
と、突然、男が入ってくる。オットー・ヴィルケという男を頼って来たという。しかし、アンナからヴィルケは死んだことを聞かされる。男はドイツ人の政治犯でユダヤ人収容所の実態を暴露するために収容所を脱走してきたのだった。アンナは男を追い返そうとするが、そこへグレタがゲシュタポが来たことをアンナに知らせに来る。
間もなくゲシュタポの隊長シュミットが部下を連れて入ってくるが……。

ー舞台写真in豊橋ー

キャスト

中吉卓郎
中寛三
斉藤深雪
島英臣
小山力也
安藤みどり
齋藤隆介
芦田崇
藤田一真

スタッフ

原作:エーリヒ・マリア・レマルク
潤色:ピーター・ストーン
訳・演出:勝田安彦
美術:大沢佐智子
照明:石島奈津子
効果:木内拓
衣裳:樋口藍
舞台監督:宮下卓
制作:水野陽子